HiEco(排熱回収型)サイレンサの性能確認

大晃産業、コンテナ船でも結果良好

 居住区用防実扉や非常用発電機モジュールの舶用製品を提供する大晃産業(広島県尾道市、松本隆弘社長)はこのほど、8600TEU型コシテナ船に搭載した、発電用エンジンの排熱回収機能付きサイレンサ「Hi Eco Silencer」の1年間にわたる性能評価で良好な結果を得たことを明らかにした。昨年3月の試運転時には、発電負荷50% (1450kW)で目標値の毎時610kgを上回る毎時906kgの蒸発量を計測した。従来、発電機用の補機エンジンの排熱は未使用のまま放出されていた。大晃産業はこの排熱に注目し、停泊中の船舶の省エネに寄与することを目的に、発電機用サイレンサに排熱回収機能(水管式エコノマイザー)を付加し、発電機から放出される熱エネルギーを回収して、補助ボイラで蒸気として再利用する「Hi Eco Silencer」を開発した。

 今回のコンテナ船への搭載は、技術、販売の両面で協力する、三井造船の子会社エム・イー・エス特機と日本郵船の子会社である郵船商事の協力を得て実現した。大晃産業は、今後も両社と協力し、中小型から大型船までの幅広い船に対して戦略的に商品を展開していく考え。エム・イー・エス特機の植木修次技術顧問はrIMO(国際海事機関)の窒素酸化物(NO x) 3次規制対策である脱硝装置(SCR)との融合など、将来の船のあり方を考えながら製品の提案を行っていく」と述べた。

 同製品は、日本財団の助成を受けて2010〜11年に実施した、日本舶用工業会の「排熱回収型サイレンサに関する技術開発」において、陸上プラントでの実証実験を行い、その後、神原汽船が所有する5万2000重量トン型パルカーに実船搭載し、性能評価を実施。補助ボイラの燃料消費量を削減し、二酸化炭素(C 02)や騒音の削減に貢献する環境保全型製品として14年に市場投入した。同パルカーでは、3年経過した今も、蒸発量、消音効果、圧力損失などで良好な結果を得ている。

 大晃産業は、ディーゼル機関用サイレンサで8000基以上の販売実績がある。