陸上の防音技術を舶用に展開

大晃産業/日本特殊塗料/NDC

 居住区用防火扉や非常用発電機モジュールの舶用製品を提供する大晃産業(松本隆弘社長、本社=広島県尾道市)は、自動車用吸・遮音材を手掛ける日本特殊塗料(酒井万喜夫社長、本社=東京都北区)と共同で開発した、制振材『オーシャンコンフォート』と、エヌデーシー販売(NDC、中津知己社長、本社=千葉県習志野市)が開発した吸音材『NDCカルム』を組み合わせた、船舶の騒音低減対策について提案を強化していくことを明らかにした。両製品はいずれも陸上での豊富な実績をもとに、船舶への展開を狙う。大晃産業の松本社長は「両製品を使用することで、低周波と高周波の広い範囲の騒音を低減でき、IMO(国際海事機関)の騒音規制対策に貢献する」と話した。

 日本特殊塗料は、もともと自動車向けに防音材技術を確立しており、それ左大晃産業とともに船舶に応用。船舶の個体伝搬音を低減する、一次甲板床張り材『オーシャンコンフオート』を開発した。金属拘束層、制振材層、粘着材層の3層構造で構成され、粘着材層があることで施工が簡単にできる特長を持つ。日本特殊塗料の田谷純専務は「過去に制振材を独自に造船所に売り込みに行ったが、上手くし、かなかった」と話し、大晃産業との協業と、騒音規制の発行や船舶における良好な性能評価を得たことを受けて、舶用への再展開を狙う。

 『NDCカルム』は、30年前から東北、上越鉄道の路線壁に採用されている耐久性に優れた吸音材。アルミ粉末を焼結し、体積の45%が空孔で、空気を通すが、水分と油分は通しにくく、熱にも強い。これらの性質が、船舶でも強みとなることから舶用への展開を目指す。NDCの菊地宏佳第二営業部部長は「騒音のデータを提供頂ければ、実績に基づいて効率の良い対策を提案できる」とし、機関室やダクトなどへの施工を推薦している。